公益社団法人 教育文化協会（ILEC） INSTITUTE OF LABOR EDUCATION & CULTURE

　この度は大変素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。作品を作るにあたり、思い浮かべたのは、ちょうど反抗期の息子でした。親の言うことは聞かず、好き勝手にふるまい、大変手を焼いております。しかし、先日、母の日があり、その息子がピンク色のカーネーションをくれたのです。まさに青天の霹靂でした。これまでプレゼントなどくれたこともなかったものですから、ただただ嬉しくて。そうは言っても反抗期。「ありがとう」の言葉もないし、感謝の手紙もありません。それでも、ピンクを一輪選ぶ心意気に、母として喜びをかみしめるばかりです。この句を賞に選んでいただき、まだ息子には報告しておりませんが、いつか「おめでとう」と言ってくれたらなぁ、と思います。母として未熟ではありますが、こんな賞を頂けたことをエネルギーに、また一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。