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勅使河原 純 美術評論家 時代が令和に改まったせいか、2019年の絵画部門は出品作品の内容が、少なからず変化してきたように思う。前回までは絵を描くことが好きでたまらないといった人たちが、思い思いのテーマを得意の技法にのせて極限までうまく描いてみせる、ある意味テクニックの競い合いのような場であった。それが今年は、制作をはじめるまでにかなりの長考を要したと思われる、たいそう中身の濃い作品が主流を占めたのだ。 織作 峰子 写真家 第11回となる「幸せさがし文化展」に今回も力作が集まりました。ひと目で吸い寄せられた作品が、連合大賞に輝いた伊藤希さんの作品「食べること」だ。タイトルも直球で、筆の運びも非常に力強い。スープを味わう子どもの表情にはあどけなさは感じられないが、味に満足気であることをまるで大人のような表情で投げかけてくるところが返って意表をついて頼もしささえ感じる。食欲旺盛な娘を見つめる母の愛も伝わり、衣服を消す引き算の構成と青い背景色の選択も目を引く作品であった。23歳の若きパワーを感じた。ILEC大賞「新緑のパリ」は、卓越した筆さばきにベテランの貫録を感じる。シニア特別賞の「ウミユカバ」には戦争体験からくる辛く悲惨な想いを海底の生きものやドクロをモチーフに描いた力作だ。秀作「編み物」は真剣な姿と、年を重ねてきた人生の厚みが滲み出ている。連合大賞の伊藤さん同様、初応募で20歳とは思えない力作を出してくれたのが秀作、平坂優衣さんの作品「手繰る」だ。 |
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