連合大学院

連合大学院(連帯社会インスティテュート)とは、法政大学と連合(日本労働組合総連合会)、教育文化協会が連携し、2015年4月より法政大学大学院に新たに設置された修士課程プログラムです。
いま日本は、格差社会、少子高齢化、ワーキングプア、不安定雇用、社会保障問題など、さまざまな政策課題を抱えています。そうした中で、人々が支え合い、活気あふれる社会を再構築するために、公益を追求する組織(NPO、公益法人、協同組合、労働組合など)の活動が見直されています。
法政大学では「日本人の社会生活の向上に寄与する人材の育成」を理念に、自立型人材の養成を目指してきました。中でも大学院を中心に、社会的実践性を重視した政策形成の専門職業人育成に長く取り組んでいます。
一方、連合は、「働くことを軸とする安心社会」を政策理念に掲げ、誰もが多様な働き方を通じて社会的・経済的に自立し、より良い社会の形成と自己実現の挑戦を両立する「参加型社会」の構築を目指しています。
連合大学院は、この両者の趣旨を基に、日本の新しい地域社会や国づくりに貢献する「新しい公共」を担う次世代の社会的リーダーを養成するために生まれます。

コースと科目について

連合大学院は、「政治学研究科政治学専攻」と「公共政策研究科公共政策学専攻公共マネジメントコース」の2つで構成されます。
政治学、法学、経済学、経営学、社会学など、幅広い分野の概論(入門講座)を専門基礎科目として設置するほか、多様な専門科目の中から受講生が自らの研究志向に応じた科目を選べるよう、労働組合研究、NPO研究、協同組合研究といった履修モデルを提示します。
これらの科目やプログラムは、法政大学院の政治学研究科と公共政策研究科と密接に連携し、公益を追及するための調査分析能力や政策立案能力を身につけるための教育・研究が行われます。

指定団体推薦募について

連合本部、地方連合、連合構成組織の組合員の方、こくみん共済COOP・労働金庫など福祉事業団体の職員の方は、法政大学が定める「指定団体」である公益社団法人教育文化協会の推薦による入学選考制度をご利用いただけます。また、奨学金制度もあります。

Rengoアカデミー・マスターコース

Rengoアカデミー・マスターコースは、労働運動・社会運動を担うリーダー育成を目的に、2001年より開講しているプログラムです。受講生は、合宿研修やゼミナール、修了論文の執筆をとおして、問題発見と問題解決の能力向上をめざします。

募集案内

Rengoアカデミー・マスターコースは、労働運動・社会運動の将来を担うリーダーの育成を目的に、合宿研修と通学研修を通じた学びに加えて、必修ゼミも行いながら、担当講師の指導のもと修了論文をまとめて1年間で修了するプログラムです。受講生自らの設定した「課題」について考察するため、基礎となる経済・社会の問題について知識を習得するとともに、分析力・構想力の醸成をはかり、問題発見と問題解決の能力向上をめざします。

講義録
修了論文

連合寄付講座

これから社会に出る若い世代に向けた労働教育事業として取り組んでおり、同志社大学社会学部、埼玉大学経済学部、法政大学キャリアデザイン学部、中央大学経済学部、東京科学大学大学院リーダーシップ教育院、明治大学経営学部で開講しています。
また、地方連合会が主催する地方版連合寄付講座についても、開設準備・運営等に協力しています。

法政大学キャリアデザイン学部での連合寄付講座の取り組みが、労働調査協議会の機関誌『労働調査』2015年11・12月合併号で紹介されました。
梅崎修法政大学キャリアデザイン学部教授の『大学生に向けた「労働組合」教育の意義と課題』という記事です。

同志社大学社会学部での連合寄付講座の取り組みが同大学同学部のウェブページで紹介されています。

聴講生募集

労働法講座

2008年より、連合当該局との共催で「労働法講座(基礎コース)」を開催しています。
本講座にご参加のみなさまには、労働法に関する基礎知識や労働政策にかかわる基本的事項などについて学んでいただきます。

受講者募集

「連帯社会」連続講座

連合大学院を運営する「連帯社会研究交流センター」では、連帯社会構築にむけてのさまざまな研究交流の機会を企画・実施しています。
その一環として、「連帯社会」に関わる研究者の方に問題提起をいただく連続講座を企画しました。

講座一覧