■2007年3月20日発行(NO.19)
ILEC通信 発信元:社団法人教育文化協会
東京都千代田区神田駿河台3-2-11

発行責任者:専務理事 高橋由夫
~「社会保障講座(理論・実践編)」を開催~ セーフティネット機能の強化に向けた課題について2日間にわたり議論

社会保障を取り巻く状況や政府の取組みについて説明する城政策企画官

生活保護行政の現場が抱える課題について報告する嘉山書記次長

最低生活保障をはじめ福祉・社会保障制度のあり方について提言する駒村教授

日本の生活保障体系について外国との比較も交えながら説明する高橋教授

格差問題の現状と民主党の格差是正に向けた考え方について熱弁する櫻井議員

再チャレンジする人に手を差し伸べる制度への改革を訴える木村委員

 1月25日(木)~26日(金)にかけ、連合との共催で「社会保障講座(理論・実践編)」を開催しました。本講座は、格差問題が深刻化するなかで、社会保障制度のセーフティネット機能について、今、何が問題なのかを理解し、その強化策を考えることを目的としています。構成組織・地方連合会、協会会員組織の政策担当者34名の方が受講しました。

 講師には以下の方々をお招きし、セーフティネット機能や最低生活保障制度のあり方について、様々な角度から検討を深めました。また、講座全体の最後には、グループディスカッションと発表を行い、参加者全員による活発な議論がおこなわれました。

○講義1:社会保障制度のセーフティネット機能の課題/小島茂・連合生活福祉局長
○講義2:「再チャレンジ政策」における最低生活保障の考え方/城克文・厚生労働省政策企画官
○講義3:生活保護行政と自立支援プログラムの取組み/嘉山隆司・自治労新宿区職労書記次長
○講義4:社会保険制度を補完するセーフティネットの在り方/駒村康平・東洋大学経済学部教授
○講義5:介護保険と障害者福祉の在り方/高橋紘士・立教大学コミュニティ福祉学部教授
○講義6:民主党の社会保障政策・セーフティネットの考え方/櫻井充・民主党ネクスト厚生労働副大臣○講義7:「新たなセーフティネットの提案」について/木村陽子・総務省地方財政審議会委員
○グループワークと発表「今後のセーフティネットの機能・役割について」

 たいへん過密なスケジュールでしたが、参加者からは「生活保護の現状に驚き、認識を新たにした」「それぞれ立場の違う方々からの話を聞くことができ、たいへん参考になった」「こうしたテーマを絞った講座は非常に意義がある」「グループワークは活発で興味深かった」といった声が上がるなど、充実した講座となりました。

グループワークでは参加者から多くの視点が出され、活発な議論が行われた
 


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