JILPT「労使関係の現状と展望に関する研究」(58)


日本企業と組織改革~ヒトと組織の関係を考える~


新原浩朗
経済産業省製造産業局紙業生活文化用品課長
A4判/50頁 2005年4月 (社)教育文化協会発行 無料配布


 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)は、前身の日本労働研究機構(JIL)が1994年1月に設置した「労働組合の現状と展望に関する研究会」(略称はビジョン研)を継承・発展させ、「労使関係の現状と展望に関する研究会」(略称はビジョン研で同一)をスタートしました。
(社)教育文化協会は、このたび、独立行政法人労働政策研究・研修機構のご厚意により、引き続き、ビジョン研の研究成果を当協会の会員各位に頒布させていただくことになりました。ご尽力を賜りました皆様方には、この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。
本書には、ビジョン研の2004年12月15日報告(2005年3月刊行)を収録しました。なお、番号は、前回からの通し番号です。どうぞ、ご活用ください。


概要

 企業を取り巻く環境は日々激しく変化しています。これまで進めてきた事業が時代の変化に対応できなくなったとき、企業は事業の本質を見直して、環境の変化に対応した優れた組織に生まれ変わることが必要です。
優れた企業になるためには、[1]分からないことは分ける[2]自分の頭で考えて考えて考え抜く[3]改革のため自社を客観的に眺め不合理な点を見つける[4]危機を持って企業の千載一遇のチャンスに転化する[5]身の丈にあった成長をはかり、事業リスクを直視する経営方針をとる[6]世のため人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいる一ことを企業経営の原点とすることが必要です。
これらの条件を満たした優秀企業は、自分達がわかる事業をやたら広げず、愚直に、真面目に、自分達の頭できちんと考え抜き情熱を持って事業に取り組んでいる組織です。非常に単純で当たり前すぎるものです。しかし、個々の企業が成長し、日本経済全体が発展するなか、この当たり前の原点が見えにくくなっているのではないでしょうか。



目 次

講師略歴

概要

報告
  1. はじめに

  2. .優秀企業の条件
    [1]「分からないことは分けること」
    [2]「自分の頭で考えて考えて考え抜くこと」
    [3]「改革のため、自社を客観的に眺め不合理な点を見つけられること」
    [4]「危機を持って企業の千載一遇のチャンスに転化すること」
    [5]「身の丈にあった成長を図り、事業リスクを直視する経営方針」
    [6]「世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること」

  3. 優秀企業像
討議概要

研究会レジュメ

「労使関係の現状と展望に関する研究会(ビジョン研)」について


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