増本 高大(情報労連・通建連合 日本コムシス労働組合)
若手労働者の離職率は高止まりしているが、近年転職率は高水準で推移しており、労働組合への参加意欲も低下しているように感じる。労働組合の組織率向上が期待できない中、いままで以上に若手労働者の労働組合への積極的な参加・参画が必要不可欠である。さらには、コロナ禍以降、人と人との繋がりが軽薄になった今だからこそ、若手労働者に対する労働組合運動の在り方を見直すべきであり、新しい手法や戦略が必要だと考える。
また、20歳台のZ世代と言われている若者たちは、自身の好きなこと、興味のあることに関しては関心度が高いが、興味がないことに対しては、当然関心度は低い。最近は特に「推し活」なるものが流行っており、若者たちのライフスタイルの一部になっている 労働組合が若手労働者の推しになるためには、どのような活動をするべきなのか。現在の労働組合運動と、若手労働者が求めているニーズから、その差をどうやって埋めるべきなのか。若者達が賛同しやすい労働組合は何かを考える。
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