目時 恒平(連合東京)
本研究の目的は、連合における労働相談でパワハラに悩む労働者に適切なアドバイスを提供するための相談員の取り組み方を検討する。まず、日本におけるハラスメントの歴史とパワハラの定義を概観し、連合東京の労働相談事例から相談者の属性を分析、非正規雇用労働者に対象を絞る。そのうえで、相談事例に関して加盟単組から情報提供をいただけた点から、スーパーマーケット産業に焦点を当てる。労働環境に関する先行研究で述べられた、正社員の管理能力不足などの問題がパワハラに影響していると考える。選定したスーパー2社の相談事例を分析し、パワハラがなぜ起こるのかを検討する。本稿では、スーパーという産業のパワハラ事例を通じて、効果的な支援を提供するための方策を提案する。
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