椎木 香菜(労済労連)
現在、雇用労働者の3人に1人が非正規雇用として働いている日本社会において、労働組合として非正規従業員の組織化や活動参画は重要なテーマである。その中で、非正規従業員の半数以上の組織化が進んでいる労働組合においては、既に労働組合へ加入している非正規雇用組合員に対するアプローチを進め、労働組合活動参画の活性化をはかることが、非正規従業員に対する労働組合の価値を向上させるための有効策ではないかと考えた。
これをふまえ、本稿では労働組合Xの事例をもとに、非正規雇用組合員の労働組合活動へのさらなる参画に向けた課題や解決策について論じたい。まず、労働組合Xの組織形態や非正規雇用組合員の組織率について整理する。次に、労働組合Xで非正規雇用組合員を対象にして実施をしたアンケートやヒアリングから、活動参画の実態や労働組合に対する認識について分析し、その課題点を明確化する。そして、非正規雇用組合員の労働組合活動へのさらなる参画に向け提言することとしたい。
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