第18回マスターコース修了論文集

運輸業界のイメージアップ作戦!
― 運輸業界の社会的地位向上に向けて ―

今井 瑞希(運輸労連)

<概要>

 筆者は2019年から運輸労連中央本部に初の女性専従役員として広報部で活動している。中央本部に来るまでは、この業界が抱える問題や、それに対しての運動やその成果について、正直わかっていなかった。その原因のひとつは、情報発信が主に「機関誌(紙)」のみとなっていたことで、一組合員の手に確実に届いているとは言えなかった。ホームページを見ても更新の頻度は低く、情報発信のあり方に常に疑問を持っていた。運輸労連の活動を学ぶ中で、なぜ組合員に活動が共有されていないのか、なぜ運動の成果があらわれないのか、なぜ世間に運輸産業の必要性を理解してもらえないのか、もっと世間にアピールするべきではないか、と常に考えていた。筆者が着任するまで、専従役員は全員男性、40代後半以上の方がほとんどであったため、運動自体が保守的になっていたのではないか。それは、運輸業界全体にも言えることだ。
 そこで、今回筆者は、この論文を通して、運輸産業の「社会的地位向上」と「若者が集まる魅力ある産業」へと変貌するような提案をしたいと考える。

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