柳井 佑太(電力総連)
「本日の対話集会の出席組合員はゼロ」。私の過去の分会委員長時代の場面である。
様々な組合活動があるなか、組合員はソフトボール大会、eスポーツ大会、麻雀大会などの組合行事や、餅つき大会、スキーバス旅行などの家族向け行事には積極的に参加するが、昼休みや定時以降に開催する組合執行部との対話集会には参加しない傾向がある。
組合の対話活動において、多くの組合員からの意見・要望を執行部が受け取り、協議した後、会社に対して毅然と提言し、職場の課題解決について具現化したうえで、組合員へフィードバックすることが重要である。対話集会への参加率が低い状態が継続すると、一部の組合員の意見のみが取り上げられ、対話集会に参加しない組合員の組合離れが進み、ひいては職場のコミュニケーションの欠如、帰属意識の低下などが懸念されるところである。
本論文では、組合員が対話集会に参加しない推定原因を考察し、その対策を検討することで、対話集会の参加率を向上させ、組合活動の活性化に繋げる。
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