多元的な働き方の実現には何が必要か
―非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善の事例を収集して―

神谷　一郎（全国労働者共済生活協同組合連合会）

＜概要＞

　非正規雇用労働者については、正規雇用と比べ、雇用が不安定、賃金が低い、能力開発の機会が少ないといった課題がある。
　少子高齢化の進行による生産年齢人口の減少が見込まれる中、日本経済の好循環の動きをさらに進めていくためには、雇用情勢が着実に改善しているこのタイミングをとらえ、非正規雇用労働者の希望や意欲・能力に応じた正社員転換・待遇改善を推し進めていくことが重要である。
　その結果、雇用の質が高まり、生産性の向上が期待できるため、これからの日本の経済成長にとって、これは不可欠なことである。
　希望に応じた働き方を実現し、働きがいをもって働くことができるよう、正社員転換・待遇改善について考察していく。

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