第17回マスターコース修了論文集

労働組合と社会貢献活動
―労働組合における社会貢献活動の意義とこれからの展望―

中町 友紀子(生保労連)

<概要>

 労働組合は、主に組合員のための労働諸条件の維持・向上を目的に活動する組織である。その労働組合が、組合の活動として社会貢献活動を掲げ、組合員のためだけでなく、組合員という枠を超え広く社会貢献活動を行っているのは何故なのか。筆者は産別組織で社会貢献活動を担当しているが、それをいつも疑問に思っていた。もっと加盟単組・組合員を巻き込んで、積極的に社会貢献活動を行いたいと思いつつ、なかなか活動が拡がらず試行錯誤する中で、同じような疑問を持つ単組や組合員も多いのではないだろうか、と感じている。それが活動が拡がらない原因となっているのではないだろうか。
 そこで、労働組合が社会貢献活動を行う意義が何なのかを考えたうえで、労働組合における社会貢献活動の今後の可能性について考察し、労働組合における社会貢献活動をさらに推進していくことにつなげていきたい。

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