渡邉 豊基(情報労連 NTT労働組合)
「労働組合は必要だ」と大多数の労働者は答えるであろう。そうであるにもかかわらず、日本の労働組合の組織率は年々減少し、今なお下がり続けている状況に課題認識を持たないわけにはいかない。
その課題の一つには、世代間ギャップが影響していて、世代間の意識の違いにより、組合が受け入れられず理解されていないのではないか。労働条件の維持・向上等には、労働組合が必要であり、労働組合の今後を担う若手組合員の参加・参画は、労働組合の持続的な発展には、切っても切り離せない重要な要素と言っても過言ではない。
このことから、本稿では、筆者の所属するNTT労働組合を例に、労働組合が置かれている状況等を明らかにするとともに、実際に取り組んでいる若手役員と中堅役員に、インタビュー調査を実施し、意識実態に迫る。その上で、労働組合としてどのような取り組みを行なうべきかを考察していく。
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