重松 克典(印刷労連 図書印刷労働組合)
IT関連テクノロジーの普及による、「紙離れ」「活字離れ」が生じ縮小している市場の中で価格競争が激化している。このような環境の中、当社(図書印刷)は、利益を追求しコスト削減や能率向上に努めているが、受注単価の下落、費用高騰に追いついておらず、結果・成果につながっていないため、青年層を含め会社全体のモチベーションの低下につながっている。
図書印刷や図書印刷労働組合の発展するためには、今後を担う若い世代が元気でなければならないと考えている。しかし、当労組には、「青年委員会」が存在しておらず、若者同士のコミュニケーションを図り、相談しあう場が不足しており、職場に活気がなくなっていると感じている。市場、当社の見通しに希望が見いだせない中で、労働組合として何ができるのかと考えたとき、それぞれの職場でコミュニケーションを図る場を提供し、最終的には、自立した組織「青年委員会」の発足が必要と感じるに至った。「青年委員会」が存在している他労組の活動を見てみると、組合員の積極性・責任感が見られ、それが業績に寄与してきたことから、本論文のテーマを取り上げることとし、「青年委員会」発足に向け、彼らのやる気を結集していくために、どのように取り組むべきか、彼らが迷わないためどうすればいいか、青年層の率直な意見聴き、他労組の取組みを参考に、彼らの道しるべとなる課題を提起したい。
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