労働組合役員の働き方改革
－労働時間・組合時間・生活時間を見つめ直して－

川崎　雄三（自動車総連　三菱自動車ふそう労連）

＜概要＞

　現在、日本社会全体で大きく取り上げられている「働き方改革」。私自身も過去の経験や組合役員となった立場からその必要性を強く認識するようになった。この「働き方改革」という課題に対しては、労働組合が先頭に立って、職場の「働き方改革」を進める必要があるのはあらためて言うまでもない。だが同時に、労働組合の役員自身の働き方の改革も必要ではないかと考える。なぜなら労働組合活動が多面的に行われており、専従・非専従といった役員体制の違いはあるものの、こうした組合活動時間が少なからず組合役員本人およびその家族を含む生活時間に対しての影響を与えているからである。
　だからこそ、労働組合活動が私たちの生活時間にどのような影響を与えているのかを明らかにした上で、職場だけでなく労働組合役員の働き方を改革していくための方向性や具体的な取り組みを考察することが必要と考える。
　それが、これからの時代や考え方に適合する、より充実した労働組合活動へとつながっていくではないかということを提言したい。

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