第16回マスターコース修了論文集

ワークルールを意識した組織活性化の重要性

渡辺 由美子(日本郵政グループ労働組合)

<概要>

 ワークルールとは、「働くことに関するルール」である。
 現在、日本の労働環境として、ワークルールを無視した働き方やルールを理解していない状況があり、「ブラック企業」と言われる会社が存在し社会問題となっている。
 日本郵政グループ各社(以下、グループ会社という)にも、一部ルールが守られていない現状が報告されている。これまでは36協定や各種休暇制度などワークルールについて、自然と先輩や組合役員から教えられていたが、その環境が崩れつつあると感じている。
 ここでは、法律で決められている「ワークルール」はもとより、日本郵政グループ労働組合(以下、JP労組という。)とグループ会社との間で締結されている労働協約とともに「ワークルール」をキーワードとして民営化後の組合活動を検証し、その理由を掘り下げ、特に非正規社員に着目し、支部を中心とした組合活動の活性化について考察する。

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