藤原 宣(情報労連・通建連合・ミライトグループ労働組合ミライトテクノロジーズ企業本部)
「組合って何をしているんですか?」。職場の若者からはこんな声が聞こえてくる。組合専従となりもうすぐ2年が経とうとしているが、この声を聞くと労働組合にたいする私と組合員との認識の違いの大きさを感じてしまう。私の中では、労働組合の活動内容は組合員たちが自分たちの職業人生を豊かにさせるために重要な活動内容であると認識しているが、組合員たちとの認識は大きくズレているのではないだろうか。それは職場での組合活動が見えにくくなっており、そのため職場の組合員たちの思いが組合へ伝わらず、組合員たちが求めているものを労働組合がその活動内容に十分に反映することができていないのではないだろうか。
本論文では、先行調査の結果をもとに職場の組合員に対してインタビュー調査を行い、組合員が職場での組合活動をどのように認識し、また自分の職業人生を送る中で何を必要としているのかを明らかにしていく。
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