何度でも挑戦できる社会を目指して
―働くことをつなぐ5つのかけ橋―

廣瀬　純子（連合三重　副事務局長）

＜概要＞

　日本には“転がる石に苔むさず”という諺がある。転がってばかりいると、苔すらつかない、なにも身につかないという意味である。アメリカにも同じ諺がある。“A rolling stone gathers no moss.(転がる石に苔むさず)”であるが、意味は全く逆である。転がっていると苔など生えずにいつも新鮮な気持ちでいられるというものである。
　そういった文化の違いなのか、転職についての考え方もアメリカではステップアップの手段といった肯定的なイメージであるが、日本では転職は失敗で、転職する人は脱落者といった否定的なイメージを持っているように思う。しかし、果たして本当にそうなのだろうか。私は転職ということを通して、働くことを軸とする安心社会とはどんな社会なのか、そしてそのために必要な働くことをつなぐ5つのかけ橋となりうるべき教育機関の設立を考えていきたい。

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