飯島 良仁(運輸労連・ヤマト運輸労働組合)
時代の流れもあるが、昨今の労働組合の存在意義は薄れつつあると感じている。ここ数年の春季生活闘争時期には、時の総理大臣が企業側代表団体に対し、賃上げを促す発言をするなど、ひとむかし前では考えられない時代である。本来であれば口火を切るのは、労働者側代表であるわたくしたちの仕事のはずである。このような状況が続けば、わたくしたち労働組合の存在意義を揺るがす事態になり、労働組合役員の存在感は、失われていく一方ではないかと考えている。この論文では、自支部のおかれた現状を例に、労働組合の存在意義を高めるための取り組みを考察する。
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