若年層社員は、 なぜ離職するのか
－アンケート調査データの分析を中心に－

長南　博隆（情報労連・情報通信設備建設労働組合連合会）

＜概要＞

　入社後、さほど年数が経っていない社員の離職、あるいは、これから中堅社員になっていくであろう世代の離職が見受けられる。決して今に始まった話ではないのかも知れないが、希望して将来を嘱望され入職してきた若手の社員が定着せずに辞めてしまうのは何故なのであろうか。そう疑問に感じたときに「仕事に対して辛い」と感じることや「思っていた仕事とは違う」、さらには上司や諸先輩、同僚などとの人間関係がうまくいかない、などといったことで逃げ出したくなってしまうのではないだろうか。しかし、そのような状況はどの世代にも当てはまることであるとも考えられる。若い世代の場合は、これから長い年月を費やし、定年まで働こうと思うだけの魅力がその企業や仕事に対して感じられないからではないかと考え、実情を分析し、考察することとした。

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