林 秀彦(JAM)
労働組合の組織率が低下している中で、「次世代組合リーダーの育成」は多くの労働組合が課題に挙げている。専従者も減少し、充分な組合活動が出来ず、組合員の組合離れが進んでいる。組合役員の人材確保も難しくなり、少数組合では、後継ぎを探すことが出来ず、解散を余儀なくされる場合もあり、このままでは、労働組合の存続すら危ぶまれる状況にある。
組合役員の育成には上部組織との連携や、一般組合員とのコミュニケーション、他労組との交流などタテとヨコの人的ネットワークの形成が不可欠であるが、組織内・組織外に関わらず、問題意識を共有し、語り合い、執行委員一人ひとりが活動の輪を広げていくことができれば組合組織強化にも繋がり、仲間意識を強く持った労働組合になる。昨今の組合機能の低下に歯止めをかける為には次世代を担う人材育成が早急に必要である。
本稿では、JAMの活動手引きにプラスして、自分の単組役員経験を振り返り、反省を踏まえて効果的なOJTの実現方法を考察する。その一つとして、OJTを見える化するためにチェックリストを活用することを提案したい。
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