第13回マスターコース修了論文集

労働組合の組織強化に必要なこと
-組織基盤の問題を中心に-

吉山 秀樹(UAゼンセン 製造産業部門)

<論文の概要>

 労働組合の組織率が30%をこえていた時代と、18%を切っている現在と、どれほど違うのだろうか。確かに組織数も組合員数も減少しているのだから、労働組合全体が持つ組織力や影響力は小さくなったのだろう。しかし実際は全体の数の減少以上に、一つ一つの組合が、組織力を維持できなくなっていることで全体の力が弱くなっている面がある。労働組合が力を持ち発揮するためには、個別の組合を強い組織にすることが必要である。しかしその組織強化は、時間もかかり一度強い組織ができたとしても、継続的な取り組みがなければ、また戻っていくというものである。
 この組織強化を行うために必要な組織の基盤づくりについて考察をしている。

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