亀田 幸雄(運輸労連・ヤマト運輸労働組合)
トラック運輸産業は、長時間労働や3K労働の状態が継続していることにより、運転手をはじめとする労働力が不足している。社会的にも、少子化による若年層の労働力問題・2020年の東京オリンピック開催に向けての労働力獲得競争を控え、これから厳しい時代に突入することが予想される。労働集約産業であるトラック運輸産業の現場からは、「募集しても人が集まらない」という声も多く寄せられている。このような現状の中で、トラック運輸産業として、将来、日本の物流を支えていくために必要な労働力をどのように確保していくのか。また、就職する上で多くの人が必要条件とする、『生涯を全うできる職業』にトラック運輸産業が認識され、イメージアップを図るために必要な課題は何なのか。そのために産別および労働組合が取り組むべき課題を論文の中で明らかにしていく。
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