第13回マスターコース修了論文集

若者と連合運動
-若者のハートをキャッチして運動の活性化を-

久保 啓子(連合本部)

<論文の概要>

 「レンゴウ?」。私は、日頃の生活や活動を通じて、労働組合を知らない、連合はもっと知らない、知っていても好意的ではない印象を持たれているといった場面に遭遇する。連合の発信している内容や取り組みは、働くうえでぜひ知っておいて欲しい情報であり、「誰もが生き生きと働き続けるために」知っておいて欲しい知識であるだけに、その取り組みを届けることができていないことに責任を感じている。
 連合は今、組合員だけでなく、正社員だけでもなく、すべての働く人を対象にした運動を展開し、その運動を多くの方に理解してもらえるよう努力をすすめている。このような流れの中で、今一度足元を見てみると、連合、労働組合の運動は連合加盟組織の職場の組合員にさえ共感を得られていないのではないだろうかという不安を抱く。特に働く若者の意見と行動は、これからの連合運動の大きなエネルギーとして不可欠であると考える。
 本論文では、今日の「若者のすがた」を知り、若者の価値観、意識や行動にあった連合運動をすすめるための具体策を検討(考察)したい。

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