大久保 忍(運輸労連 ヤマト運輸労働組合)
トラック運輸産業の労働時間の現状は、他産業と比較しても長時間労働である。長時間労働は安全運転に支障をきたすだけではなく、健康を害する可能性もあり、是正しなければならないと考える。しかし、トラック運輸産業は長年にわたり賃金における変動給の割合が高く、時短=収入減になることから考えても今すぐ労働時間を短くすることは難しい。
しかし、このような長時間労働が続いていけば、健康被害ばかりではなく、人材の確保が困難になっていく。本論では、運輸業界では大手といわれるA運輸の実情から、今後私たちが取り組むべき課題について考察したい。
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