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この講義録は、毛塚勝利専修大学教授が“労働法制の課題”と題して、2003年5月21日におこなった講義を収録したものです。90年代以降、市場経済のグローバル化にともなう規制緩和政策の進行のなかで、また、経済のソフト化にともなう産業構造や就業構造の変化によって、労働者保護の体系としての労働法が変容しつつある。このような環境の変化のなかでどのような視点から、労働法の再構築をもとめていくべきかを考えるとともに、雇用関係法の課題として、解雇法制、非典型雇用、企業組織変動と労働者保護政策について、講義されています。 | |||
目 次 ○発刊にあたって ○講師プロフィール 読者へのメッセージ ○講義録 はじめに ~労働法の概要 第1章 雇用法制 1.日本の雇用に関する法制・法理の概要と特色 (1)解雇に関する法的規制の概要 (2)解雇権濫用法理 (3)最近の動向 2.労働基準法による解雇ルールの法制化 (1)立法化過程における論点と問題点 第2章 非典型雇用 1.有期労働契約法制 (1)有期契約に関する労働法の規制とその緩和 (2)有期契約と雇用ルール 2.パートタイム労働法制 (1)日本におけるパートタイム労働の特質と問題の所在 第3章 企業組織変動と労働者保護政策 1.会社分割法制と労働契約承継法 (1)会社分割の意義、形態、特徴 (2)労働契約の承継 (3)労働協約の承継 (4)分割承継に関する労働者・労働組合の関与 2.営業譲渡をめぐる問題 3.企業倒産と労働者の保護 |
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