加藤裕治著
出版:ダイヤモンド社
定価:1,500円+税
2019年1月
1.トヨタの話し合い―最強の現場をつくった聞き方・伝え方のルール
「トヨタに学べ!」「カイゼン、トヨタ生産方式だ」
バブルが崩壊し、日本経済が停滞した頃、ただひとり売上高世界一に向かって邁進するトヨタを見倣って、トヨタ生産方式を取り入れようとする企業が次々に現れたが、それにより業績が反転向上したという成功談は必ずしも多くはない。
なぜならそれは、トヨタ生産方式を単に真似るだけでは不十分であり、社員一人ひとりの価値観にまで踏み込んで「カイゼン」という魂を入れなければ真に力を発揮できないからである。そして、その魂の部分を入れる際に、労働組合が大きな役割を果たしてきた。
本書では、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)、そしてトヨタ自動車労組での経験も豊富な著者が、トヨタ生産方式を支えてきた知られざるノウハウを、実体験に基づき丁寧に解説している。
また、本書で著者は「カイゼンを実践することは個々人の生き方を前向きにする。前向きな生き方はその人の人生を豊かにする」とも語っており、生き方そのものについても現代社会で働くすべての人に示唆を与える一冊である。
本書は、連合副会長を務めた加藤裕治氏が執筆したものです。
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玄田有史 編
出版:岩波書店
定価:2,000円+税
2018年10月
2.30代の働く地図
全労済協会の研究会の成果書籍『30代の働く地図』が2018年10月に岩波書店から発刊となりました。
これは、2017年6月に東京大学社会科学研究所教授 玄田 有史 氏を主査に設置した「これからの働き方研究会」での、働くことにまつわる1年間の議論をまとめたものです。
職場で中核を担いつつも、転職や独立、副業や兼業を考えたり、家族や住居など、人生の重要な選択が集中する「働く30代」に焦点をあて、岐路に立つ世代に示唆を与える内容を目指しました。この内容は、これから30代を迎える若い世代、また30代と向き合う管理職や人事担当者など、幅広い「働く」世代にお役立ていただけます。ぜひご覧ください。