ものがたり戦後労働運動史・

大門義雄(だいもん・よしお)

 1905年~1975年。富山県出身。21歳で上京、27年東京瓦斯に入社。東京瓦斯工組合に加入。28年の争議で争議委員となり、30年、執行委員となる。41年に退社し、42年日本曹達勤労部にはいり、翌年、化学工業統制会につとめた。この間、29年新労農党創立に参加し、東京府連合会中部支部長、31年全国労農大衆党、32年社会大衆党で中央委員をつとめた。戦後、労働組合再建に参加、46年総同盟青年対策部長、翌年、中央委員・教育・文化部長、48年から50年まで高野実総主事のもとで主事をつとめた。この間、46年全国化学産業労働組合で主事もつとめた。51年、東京一般中小企業労働組合連合会結成で会長。55年、総評全国一般労働組合協議会(のちの全国一般)の結成で委員長に就任し、死去まで在任した。45年の社会党結成に参画し、中央執行委員をつとめ、47年、東京都議会議員にもなった。著書に『労働組合論』(1947年)、『労働組合理論と運営』(1948年)がある。