ものがたり戦後労働運動史・

水口宏三(みなくち・こうぞう)

 1914年~1973年。東京都出身。東大農学部卒。39年農林省入省。42~43年、企画院へ出向。当時、企画院にはのちに社会党の幹部となる和田博雄、勝間田清一らがおり、知己をえた。46年、農林省職員組合を結成、初代委員長となる。47年、全官公庁共同闘争委員長として、2・1ストを指導。農林省に復帰したのち、54年に退職して憲法擁護国民連合(護憲連合)事務局長に就任。59年、安保改定阻止国民会議の結成とともに事務局長となり、安保闘争全般にわたって統一行動を展開する中心的存在となった。63年、臨時行政調査会専門委員をへて、71年、全電通の支援によって参議院全国区(社会党)に当選した。