■2005年12月14日発行(NO.16)
ILEC通信 発信元:社団法人教育文化協会
東京都千代田区神田駿河台3-2-11

発行責任者:専務理事 高橋 由夫
創立10周年記念行事-記念演奏・記念講演・レセプション-開催
 

草野忠義教育文化協会理事長
 教育文化協会は、創立10周年記念行事-記念演奏・記念講演・レセプション-を12月7日(水)、ホテルラングウッドで開催した。
高橋由夫専務理事の開会挨拶あと、指揮者佐藤迪氏率いる東京プロムナード・アンサンブル-現在プロとして活動している演奏家16人の編成-による記念演奏をおこなった。曲目はW.A.モーツアルト「協奏交響曲」k.297b第1楽章より、W.A.モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲」k.299第1楽章、G.ビゼー劇音楽「アルルの女」より「メヌエット」。
東京プロムナード・アンサンブル
指揮者
佐藤迪氏

養老孟司氏

高橋由夫 教育文化協会専務理事
 続いて、解剖学者、養老孟司氏による記念講演、題名は「考えるヒト、学ぶヒト」。子供の頃から昆虫や動物に興味を持ち、大学卒業後もインターンを経て解剖学教室へ。標本作りなどデータを集積する一方で、「脳」の研究においても第一人者として知られ『ヒトの見方』『唯脳論』『涼しい脳味噌』など著書も多数。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。近年は科学的領域にとどまらず、文学方面にも活動の幅を広げている。


レセプション
 午後5時から開催されたレセプションでは、草野忠義教育文化協会理事長から「次代の労働運動を担うリーダー養成をめざすRengoアカデミー・マスターコースは、今までに100人以上の修了生を出し、主要なポストについている。また、若い人に労働組合を知ってもらい、認識を深めること目的に今年4月からスタートした日本女子大学への寄付講座は、たいへん好評を得ている。来春には同志社大学でも寄付講座をスタートすることとなっている。… また、来年1月には10周年記念公開音楽フェスティバル、サウンド・ウェーブ2005を開催する。… 市場経済万能主義といわれるが、資本主義の原理と倫理・道徳は両立しなければならない、その様な思いを込めて今後も教育、文化活動に努力をしていきたい。… あわせて、教育文化協会の略称ILEC(アイレック)は、西洋ひいらぎ、アイレックスをもじってつけたものであり、こちらも覚えてほしい」と挨拶した。

髙木剛連合会長

高木郁朗 日本女子大学教授

古賀伸明連合事務局長

西村寿紀 教育文化協会顧問

次に、来賓代表として、髙木剛連合会長から「10周年おめでとう。連合運動を教育、文化、啓蒙のための出版というところから、支えてもらっている。官と民の間には公という分野がある。たとえば教育、文化、ボランティア、スポーツなどがイメージされる。労働運動も、日本の社会の中で、労働ということにかかわって、公に近い感覚の運動をするためのシステムだと思える。これからも、今まで以上にレベルを高め、活動を進めて欲しい」との祝辞をいただいた。
引き続き、Rengoアカデミー教務委員長である、高木郁朗日本女子大学教授より「理事という立場からお祝いをしたい。私は「労働組合期成会-日本の労働組合誕生100年記念シンポジウム」、『ものがたり戦後労働運動史』全10巻の編纂、大学寄付講座の開設、社会政策学会のなかに労働組合部会を設立、そしてRengoアカデミー・マスターコースという、五つの事業に携わることができた。これからも皆さんのご協力をお願いしたい」と挨拶された。

乾杯は古賀伸明連合事務局長「国、組織のベースになるのは教育、文化ということになるではないか。しかし、継続しないと成果は出るものではない。地道に多くの視点をもって活動を続けて欲しい」と挨拶のあと、懇談に入った。

しばらくの懇談のあと、西村顧問より「今後も引き続き、教育文化協会にご協力をお願いしたい」との中締めの言葉で終了した。



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