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マスターコース修了生による研究交流会は、講義等で身につけた知識を、日常の現場の活動のなかにどのように発揮していくかをフォローアップし、併せて修了生間の定期的な交流をはかることを目的に、マスターコース終了後1年以内に開催している。 第2回目となる今回は、1月22日(木)、総評会館3FA会議室において、第1回修了生と第2回修了生を対象に開催した。「組織拡大にどのように取り組むか」をテーマに、コメンテーターに高木郁朗日本女子大学教授、高橋均連合副事務局長、佐藤宏連合埼玉事務局長をむかえ、第1回修了生8名、第2回修了生6名が参加し、活発な意見交換が行われた。(参加者名簿参照) *中期的な展望をもって現場重視の活動を はじめに高木日本女子大学教授より「マスターコース修了生に対するメッセージ」として、マスターコースは企業別組合、産業別組合、連合というそれぞれのポジションのなかで、連合全体を視野におさめて活動できるリーダーの養成をめざしている。そうなるためには、中期的な展望をもって活動をする、たえず現場を重視して取り組むことが重要であるなど、リーダーとしての心構えの示唆があった。 *組織拡大は、すべての労働組合の最優先課題 引き続き高橋連合副事務局長より「今なぜ組織拡大が最重要課題なのか」と題し、未組織労働者に労働組合への関心を高めるために、今、労働組合に必要なことは、(1)一致団結ばかりでなく、組合員の多様なニーズに応える活動、(2)組合員に信頼される役員になる、(3)運動スタイルの転換が必要である。それが労働組合の自己革新であると、提起がされた。 佐藤連合埼玉事務局長からは、実際の組合づくりの体験から、現場では労働組合はどのようなイメージをもたれているのか、何が障害になっているのかなど、事例が紹介された。 司会進行は第2回修了生の前田篤志(JEC連合)さんが担当し、参加者全員による意見交換では、「若い人たちは連合を知らない。まず、連合を知ってもらう工夫が必要」、「労働組合に相談してみようという、組合に対する信頼をどうやってつくっていくか」、「オルグはオルグする人の人間性がなによりも大事。信頼されないと本音を聞けない」、「組織化のとっかかりを地域のなかのことや身近なことから始めたらどうか」、「組織拡大は組織担当者だけの役目ではなく、組合全体で取り組むことではないか」、「こうしなくてはいけないという固定観念にとらわれない。どこからでも入り口はある」、「わかりやすい言葉で進めていく」など、意見がだされた。本日の討論で、それぞれが得たものを、所属組織の活動に活かしていくことを確認して終了した。 討論終了後は、草野理事長の出席を得て、総評会館5Fで、参加者による1年ぶりの交流会を開催し、全員の近況報告など楽しいひとときを過ごした。 |
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マスターコース修了生第2回研究交流会参加者名簿 |
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