第11回マスターコース修了論文集


メンタルヘルスへの労働組合のアプローチ
―職場の世話役としての役割・機能を果たせているか―

酒井 伸広(労働金庫連合会)

<論文の概要>

 メンタルヘルスという言葉は、いまや当たり前のように耳にするようになった。それと同時に、メンタルヘルス不調で休職となってしまう職員への対応や課題は事業体のみならず、労働組合にとっても重要な課題である。
我々の職場において、メンタルヘルス不調による休職者が後を絶たないのは、なぜだろうか。事業体として、労働組合として、それぞれが課題を認識し、取り組みを行っている。労働組合としては、困っている人に手を差し伸べ、助け合い協力するという役割が職場で十分に発揮できているのだろうか。
近年のメンタルヘルスの現状を考察し、事業体・労働組合としての様々な取り組みを参考にしながら、職場の世話役として組合員にどのようにアプローチしていかなければならないのかを考えたい。
連合の「働くことを軸とする安心社会」を実現するため、まずは職場から労働組合の役割・機能を見つめ直し、今後、どのようにメンタルヘルス対策についての取り組みを強めていかなければいけないのかを模索していきたい。

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