生命保険産業におけるパート・有期契約労働者の現状と今後の課題
堺 信夫(全国生命保険労働組合連合会)
<論文の概要>
生保産業においても、パート・有期契約労働者が増加傾向にあり、各社において積極的な活用がはかられており、今や企業活動を展開・維持していく上で不可欠な存在となっている。生保労連においても、当該労働者の処遇改善にどのように取り組むべきかは重要な課題となっており、具体的な取組みを推進してきているところである。
本論文では、まず生保労連が2010年に実施した当該労働者についての実態調査をもとに、在籍数の推移、雇用管理の状況、労働条件の実態について確認するとともに、各組合における制度改正の動向についても言及した。
次に現状を踏まえ、雇用の安定化や人事・賃金制度、福利厚生制度、教育・研修体制、正社員登用、職場環境等を採り上げ、労働組合としての当該労働者の処遇改善に向けた基本的な考え方について言及した。
最後に今後の課題として、さらなる組織化や処遇改善に向けた取組みの前進について、そして有期契約労働法制のあり方について検討を行った。
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