個別労使紛争の実態と労働組合の役割
―労働相談の現場、個別労働紛争の実態から―
山田 紀幸(連合静岡)
<論文の概要>
連合静岡には年間1000件を超える労働相談が寄せられており、その相談件数は年々増加している。それらの相談の中で、あっせんや労働審判などの制度を使って問題解決を図るケースがある。
本論文では、連合の労働相談や個別労使紛争解決制度の施行状況の実態、個別労使紛争と労働組合の組織率の相関関係を調査すると共に、連合の労働相談員や、労働委員会、労働審判に携わる方々の実体験を調査する事で、個別労使紛争処理の制度に関する問題点や課題について調査し、連合、労働組合として取り組むべき課題について考察する。
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