第22回マスターコース修了論文

JP労組における女性活躍と組織活性化
-「女性フォーラム」に焦点を合わせて-

浅香 朋子(JP労組)

<概要>

 「労働組合はダサい。固い。宗教みたい」組織拡大オルグや、組合員との意見交換を行っているとこんな声が聞こえてくる。このようなイメージでは特に女性にアピールしづらい。そのため、私はこのイメージを払拭し、JP労組を女性が活躍している組合にしたいという目標を掲げ、役員を担っている。
 JP労組の主要4社の組合員のうち、女性の組合員数は約6万7000人で、全体の29%を占める。ただし、主要4社の組織率が85.4%であるのに対し、女性の組織率は46%と半数にも満たない。どうすればこの状況を打開できるか。「女性フォーラム」に焦点を合わせて、JP労組を女性が活躍する組合に変えていくためのヒントを得たい。
 今回の調査研究と自組織の女性組織の取り組みを進める中で見えてきたのは、女性が活躍している組織とは、女性の声が組織の活動に反映されており、それを女性役員が「やりがい」と感じ組合活動に参画している組織ではないかということである。そして、JP労組でそれを実現していく一歩となったのが、「女性フォーラムによる政策立案の取り組み」であり、女性の声が会社を変えたという成功体験ではないかといえるのではないだろうか。女性が活躍している華やかな組合とするには、一朝一夕で達成できるものではなく、地道に活動を積み上げていくからこそ成し得るものである。

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