第18回マスターコース修了論文集

マクドナルドの経験からみる未組織分野の組織化について
―これからのオープンショップ組織化のために―

草野 薫(JAM・JAM東京千葉)

<概要>

 2006年日本マクドナルドユニオンが連合により結成され以後、2014年にJAM加盟し現在に至る。自身は2007年に加入し、現場では日本マクドナルドフランチャイジーの店長、組合では中央執行委員長代行として10年活動をしてきた。2017年にマクドナルドを退職後、縁のあったJAMへ入局した。現在JAMでは機械金属産業以外の産業であっても組合を作りたいという相談があればオープンショップという形でも組織化を進めている。しかしオープンショップはユニオンショップに比べ組織化をするにあたり、様々な困難なシチュエーションに出会う事が多いが、今後、時代の流れと共にオープンショップという形で結成をする組合が増えるのではないかと考えている。このような状況に照らし、第一に、マクドナルドユニオンの組織化の経験と事実の分析が今後のオープンショップの組織化に多少なりとも生かせるのではないかという観点から、世界有数のユニオン・バスターと呼ばれるマクドナルドに結成したオープンショップの組合に加入し黎明期から組織化をしてきた中での経験と事実を冷静に分析する。第二に、JAM加盟という経験に基づき、オープンショップの組織化を進めるにあたっての産別の役割について分析する。分析の方法としては、主に今までの経験から得られたデータ及び携わったキーパーソンからのインタビューに依拠する。

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