第18回マスターコース修了論文集

東京電力労働組合における青年活動のあり方について
―次代を担う若年層に必要な取り組みを考える―

小川 一馬(電力総連 東京電力労働組合 中央執行委員)

<概要>

 東京電力では、東日本大震災以降、採用抑制や人材の流出等によって社員が激減し、40歳未満の社員については1/3となるなど、これからの東電労組の中核を担いうる役員の育成・確保が急務となっている。
 また、各県域や地域で活動している若年層の組織(以下:青年部)は職場の活性化や若年層の横断的連携強化、次代のリーダー育成を目的に活動を進めているが、個人の時間や生活を重視する若者の増加が散見されることや、社員が激減しているなかにおいて、全体的に業務密度が高まっており、青年部活動の参加について職場理解が得づらい状況があることなど,課題が山積している。
 その解決策を探るために、青年部活動に対する実態調査を実施した。その結果、政治活動を含めた理解活動が必要なことがわかった。また、青年部役員や若年層組合員を対象に意識調査を実施した。その結果、青年部役員や若年層組合員に対する的確な研修の実施の必要性がわかった。以上をふまえ、労働組合活動に対する若年層の参画意識を高めるために、特に教育活動について必要な取り組みを提言したい。

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